制汗剤・デオドラントの種類(タイプ)について
制汗剤やデオドラントなどのいわゆる塗り薬は大きく分けるとだいたい5つのタイプに分類することができます。
それぞれに効果や使い勝手が違い、メリットやデメリットがあります。
どれがあなたに適しているのかを見極め、制汗剤・デオドラント選びに役立ててください。
※このページの最後でも紹介していますが、効果の有無はタイプではなく、使用されている成分などによって決まるものです。タイプによって定着率などに違いがあるため、効きやすい効きにくいはありますが、目的に合った成分が含まれている制汗剤やデオドラントを使用することが大切です。
制汗剤・デオドラントの種類
1.スプレータイプ
ある意味最もメジャーなタイプで、汗に悩む人以外にも消臭目的に使う方も多いです。噴出口に直接触れることもなく衛生的です。
片手で簡単に使え、速乾性に優れ、全身に使用できるものも多いですが、皮膚への付着率が非常に低く、制汗・消臭効果は低いです。
汗や臭いの悩みを解消できるほどの効果は期待できないため、汗や臭いが「ちょっと気になる」人向けと言えます。
スポーツの後の汗の臭いを防ぐ「芳香剤」的に使う方も多く、制汗・消臭というよりもスプレーの臭いでごまかすために使用する人が多いです。
使ったときにスプレーの香りが周りに広がり、使用の際は「プシュー」という音が漏れます。あまりコッソリは使えないタイプです。
2.ロールオンタイプ
先端にローラー上のボールが付いており、コロコロ転がし直接肌に塗り込むタイプ。
薬剤がしっかりと定着するため、高い効果が期待できます。
ベタつきが少ないタイプのものも多いですが、ジェル状のものが多く、多少乾くまでに時間が必要です。効果は高いですが脇毛を生やしている男性には毛を巻き込んでしまうこともあり、少し使いにくい面もあります。
また、ローラーが何度も肌に当たるため、衛生面ではスティックタイプ同様他に劣ります。毎日使ったり、定期的にケアするのであればほとんど問題はありませんが、長期間使用しないのであれば、別のタイプを選んだ方が衛生的です。
3.スティックタイプ
固形の成分を肌に塗り込むタイプ。
清涼成分が入っていないものが多く、冬場など寒い時期に使いやすく、脇がスッとなるのが苦手な方にもおすすめです。
ロールオンタイプと同じで直接肌に塗り込むため、衛生面では他に劣ります。
4.クリーム(ジェル)タイプ
必要な分量を手や指に取り、肌に塗り込むタイプ。
クリームタイプのものはノビが良く肌にしっかり塗り込むことができるものが多いです。使用の際はクリームやジェルで手が汚れてしまうことになりますが、乾けばしっかり汗を止めてくれます。
必要な分だけを手に取り使うため、衛生的にも良く、衛生面が気になる人はこのタイプが一番おすすめです。
5.ペーパー(シート)タイプ
汗やベタつきを拭き取ることができ、手軽に肌をスッキリさせることができます。また、パウダーがついているタイプのものであればサラサラ感を得ることもできます。
手軽に使用できますが、使用後にゴミが出たり、どちらかと言えば肌をキレイにするもので制汗作用はほとんどありません。
どのタイプがいいの?
効果(定着率)で言えば、
ロールオン=スティック=クリーム=ペーパー>スプレー
手軽さで言えば、
スプレー>ロールオン=スティック>クリーム=ペーパー
衛生面で言えば、
スプレー>クリーム>ペーパー>ロールオン=スティック
と言えるかもしれません。
効果などは制汗剤やデオドラントのタイプではなく、使われている成分などによって変わるもので、その成分をどのように塗布するのかの違いでしかありません。ロールオン、スティック、クリームタイプは肌への塗布方法に違いがあるくらいで種類としての違いはそれほどありません。
制汗剤やデオドラントのタイプというよりも各々に使われている成分や効果などによって効果は変わってくるのであなたの目的に合った効果が期待できるものを選びましょう。
⇒汗を止める薬の選び方