汗の量・発汗を抑える制汗作用・収斂作用のある制汗剤の成分

汗対策として重要な制汗作用。ここでは汗を止める効果のある成分を紹介します。

まず、知っておきたいこととして、制汗(汗を止める方法)には主に二つのアプローチがあります。

一つ目は、収斂作用(しゅうれんさよう)によって肌を引き締め、汗腺を塞ぎ、汗や皮脂の分泌を防ぐ作用。

二つ目は、薬剤が汗腺や皮脂腺の中の水分やケラチン(タンパク質)と結合し、凝固することで汗腺深部に角栓(かくせん)を作り、物理的に汗腺を塞ぐ作用。

このように収斂作用による汗腺の引き締めによる制汗と角栓の形成による物理的な制汗、このダブルの働きで汗腺に蓋をすることで汗を止めることができるようになります。

そのため、高い制汗作用を得るには汗を抑えられる収斂剤(しゅうれんざい)が配合されている制汗剤を選ぶことが重要になります。

収斂作用(しゅうれんさよう)のある成分

収斂作用が期待できる成分として以下のものが挙げられます。
収斂剤は原料の性質によって陽イオン系・陰イオン系の2種類に分けられます。

陽イオン系収斂剤

陽イオン系はアルミニウムや亜鉛に酸が結合した化合物(金属塩)が多く用いられ、水に溶けて分解したときにできる酸が収斂作用を引き起こします。
収斂作用は強いですが、その分肌に対して刺激は強くなります。

陽イオン系収斂剤の主な成分
塩化アルミニウム・硫酸アルミニウムカリウム(ミョウバン)・パラフェノールスルホン酸亜鉛などアラントインクロルヒドロキシアルミニウム
陰イオン系収斂剤

陰イオン系は有機酸(果実や野菜により作られる酸)が多く収斂作用は比較的穏やかです。植物抽出物にも含まれ、古くから化粧品などにも利用されています。

陰イオン系収斂剤の主な成分
クエン酸・酒石酸・乳酸・タンニン酸・その他それらを含む植物抽出物など(アロエ・ハマメリス・サルビアなど)

その他、エタノールにも蒸発による冷却により緩和な収斂作用があります。


こういった成分が配合された制汗剤を利用することでしっかりと汗を止める制汗効果を実感できるようになります。

市場に出回っている制汗剤にはこれらの成分が複数含まれていたり、効果を絞るために一つだけ配合されているものなど様々です。

制汗剤のどの作用を重視するのか、生活習慣や個人の好み、用途によっても色々な選択肢があります。自分の用途・目的に合った制汗剤を選びましょう。

汗を止める薬

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