頭部・全身の汗を止める多汗症治療薬プロバンサイン

汗に悩む人の中には顔面や額、脇や手足、さらには背中など一ヶ所に留まらず、複数の部位、または体中から同時多発的に大量の汗をかいてしまう人も多いです。

また、頭部や頭皮など髪の毛が邪魔で制汗剤などでは汗・ニオイ対策が難しい部位もあります。

そんな全身の汗や頭部・頭皮の汗に悩む方には「多汗症治療の薬」でもある「プロバンサイン」が有効な場合があります。

プロバンサインとは?

プロバンサインは、多汗症に効果のある薬として日本で唯一認可がおりている抗コリン剤で、アメリカのファイザー社により開発されたお薬です。

多汗症への効果をわかりやすく例えると・・・

沸騰しない水
汗を止める薬一覧」でも解説していますが、プロバンサインの効果は沸騰しない水のようなもので体温が上がっても発汗することがなくなる薬です。そのため、薬の効果がある内は汗をかくことがなくなります。

それでは、プロバンサインについて詳しく解説していきます。
詳しい情報を自身で確かめたい方は「おくすり110番」などを参考にすると良いでしょう。

プロバンサインのメカニズムと効果

プロバンサインはプロパンテリン臭化物を主成分とする内服薬です。

発汗のメカニズムには副交感神経アセチルコリンが深く関与していると言われており、アセチルコリンがアセチルコリン受容体と結合することで発汗の症状が現れます。

この結合を防ぐ作用のある成分がプロパンテリン臭化物になります。そのため、プロパンテリン臭化物を主成分とするプロバンサインには汗を抑制する効果・作用があります。

このアセチルコリンとアセチルコリン受容体の結合を阻害する作用のことを抗コリン作用と呼び、その働きを促すプロバンサインは抗コリン剤(抗コリン薬)と呼ばれています。

プロバンサインの一般的な効果・作用

効き始め 30分〜1時間半
持続時間 4〜6時間
タイプ 内服薬(飲み薬)
発汗抑制(手汗・足汗・脇汗・顔汗を含む全身の汗、全ての多汗症状に効果あり)

薬の効き目には個人差があるため、あくまでも目安の数値になります。初めて使用する際はこの辺りを基準に考えて使用してみると良いでしょう。

プロバンサインの副作用と副作用対策

プロバンサインは発汗を抑えるため、当然ですが飲めば汗が出なくなります。

多汗症や汗っかきなど汗に悩む人は汗の量に悩んでいると思いますが、汗は体温を調整するための役割も果たしているため、発汗を止めることで体内に熱がこもりやすくなります。それに伴い汗が出ないことによる副作用が現れます。

この結果以下の症状が副作用として現れやすくなります。

口・目の渇き

体液の分泌が抑えられるため、口や目に渇きを感じやすくなります。

体の火照り

体温調整のための発汗が抑制されるため、体内に熱がこもり、ほてりを感じやすくなります。

便秘

口・目の渇き同様、体液の分泌が減るため、長期間連続で服用するようになると便秘になりやすくなります。

特にこの3つが感じやすい副作用で、他には人によって、

  • 頭痛
  • 眠気
  • 尿が出にくい
  • 動悸

などを感じる方もいます。

対策方法
どの副作用も汗が出ないことによる影響です。そのため、水をいつもより意識的に多めに摂るようにしたり、目の渇きを感じたときには目薬を差すようにすると副作用をあまり感じることなく使用できます。

また、こまめに水分補給を行うことで便が硬くなることも防げるため、便秘対策にも繋がります。

プロバンサイン服用時は意識的に水を摂るように心がけてください。

プロバンサインを使ってはいけない人(禁忌事項)

眼圧が上昇し、症状が悪化する怖れがあるため、緑内障のある方は使用を禁止されています。
また、前立腺肥大で排尿しにくい人や腸に閉塞(へいそく)がある方も使用はできないので注意して下さい。

持病などがない方は特に問題はありませんが、心当たりがある場合は、必ず病院で確認してから購入するようにしてください。

プロバンサインの使い方

プロバンサインは胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療薬としても使われていますが、ここでは多汗症対策としての薬の使い方を紹介します。

多汗症対策としてプロバンサインを使用する場合は薬の効果が欲しい時に服用する頓服(とんぷく)での飲み方が基本となります。

頓服とは?
一日に何回と決めず、症状が出た時に服用すること。

上の薬の作用時間や即効性でもお伝えしている通り、プロバンサインは服用後比較的すぐに効果が表れるタイプの薬です。

そのため、効果が現れるまでの時間と効き目の長さから調整し、適切なタイミングで薬の効果が欲しい時に服用するようにすると良いでしょう。

使用例
昼の13時から15時の間は汗をかきたくない ⇒ 昼の12時に服用
就業時間(9時〜17時)は汗をかきたくない ⇒ 8時に一錠、昼過ぎ13時頃にもう一錠
19時から合コンだから夜は汗をかきたくない ⇒ 18時に服用

このように効き目が現れるまでの時間と効果の持続時間を調整することで1日中薬の効果を得ることも可能です。

正確な効き目を確かめるために
薬は何度か服用していく中で服用のベストなタイミングや効果がなくなるタイミングというのがわかってくるものです。薬の効き目には個人差があるため、全員が全員まったく同じように効くわけではありません。そのため、上の時間は参考程度にして、あなたへの効き目は自分で確認しつつ、タイミングを調整していくと良いでしょう。また、医療機関で処方してもらう場合は医師・薬剤師の指示に従うのが一番です。

汗っかきでも使用していいの?

多汗症の薬というとただの汗っかきでも使用していいのか?と不安に思われる方もいると思いますが、使用しても問題ありません。また、「多汗症」なのかただの「汗っかき」なのかの基準は難しいところでもあります。

薬は基本的に健康な方が飲んでも問題はありませんが、治すべき作用がない分、副作用は強く現れる傾向があるため、注意して服用するようにしましょう。大量の汗を出なくする⇒元々出ない汗をより出なくするため副作用を強く感じる可能性がある、ということです。

局所的に汗をかいてしまう場合であれば、制汗剤での対応も可能なので脇汗や手汗、顔汗などの局所的な汗に悩んでいる方はまずは制汗剤を使用してみるのもおすすめです。

汗をかいてしまう部位別のおすすめの制汗剤は「部分別おすすめ薬・制汗剤ランキング」にて紹介しています。

プロバンサインの購入方法

プロバンサインは取り扱いのある医療機関を受診することで医師の診断のもと購入することができます。医療機関以外での購入方法としては海外通販(個人輸入)を利用することで処方箋なしで個人購入も可能です。
市販薬としては販売されていないため、ドラッグストアや薬局などでは購入できません

個人輸入はいつでも購入できる手軽な手段ではありますが、病院・医院などと違い保険適用外での購入になるため薬代だけを見ると少し高くなる場合があります。
病院は保険適用で購入できるため薬代は安くなりますが、交通費や診察代が別途かかります

また、病院の場合は医師の判断によっては処方されないことがあるため、どちらがあなたにとって良いのかを判断して購入先を検討してみると良いでしょう。

個人輸入 医療機関
保険適用外 保険適用
薬代のみ 薬代・交通費・診察費など
自己責任 安心

個人輸入は海外の物価や為替の関係もあり入手しやすい価格設定のものが多いです。また、送料も無料の場合が多いです。

海外通販(個人輸入)はプロスパス(ジェネリック)もある

実際に上の販売サイトを確認してもらうとわかりますが、多汗症の薬でもあるプロバンサインには、プロバンサイン以外にも同じプロパンテリン臭化物を主成分とする薬として「プロスパス」なども取り扱われています。

また、プロバンサインも名前としては同じですが、ファイザー社のものではない、いわゆるジェネリック医薬品も販売されています。

現在販売されているプロパンテリン臭化物を主成分とする薬としては以下のものがあります。

プロバンサイン
(ファイザー)
プロバンサイン
(アスペンファーマ)
プロバンサイン(ファイザー) プロバンサイン(アスペンファーマ)
プロバンサイン
(アールピージーライフ)
プロスパス
(ロイド・ラボラトリーズ)
プロバンサイン(アールピージーライフ) プロスパス(ロイド・ラボラトリーズ)

名称や製造メーカーに違いはありますが、ジェネリック医薬品は有効成分とその量は同じなので、同等の効果・効き目ほか、副作用などは基本的に新薬であるプロバンサインと同じものになります。ただし、製造工程や製造国などの違いなどから多少の違いが出る可能性は可能性としてですがあります。

プロバンサインでもプロスパスでも基本的には効果に違いはないので、少しでも安く購入したい方はジェネリックを使用してみるのも良いでしょう。また、ジェネリックは不安だという方は、先に新薬であるプロバンサインを使用して効果を確かめてからジェネリックを使用するのも使い方としては良いかもしれません。

また、販売サイトでは口コミも多数寄せられていますのでそちらを参考にしてみるのも良いでしょう。

新薬とジェネリックについて
新薬とは先発医薬品とも呼ばれ最初に販売された薬のことを言います。ジェネリック医薬品とは後発医薬品とも呼ばれ、新薬の特許がきれた後に販売される薬のことです。

ジェネリック医薬品として販売するには「有効成分の種類・量」「用法・用量」「効能・効果」が同じでなければいけないため、基本的に新薬もジェネリックも同等の効果が得られます。

病院で購入する場合は皮膚科や内科

プロバンサインは、皮膚科、または内科を受診すれば処方してもらえます。

保険適用で購入できるため、病院で購入する場合は安く購入できます。ただし、医師の判断によっては処方されないことがあったり、薬代以外に交通費や診察代もかかるため、一概に病院の方が安く購入できるとは限りません。その点はあらかじめ考慮しておくと良いでしょう。

また、当然ですが、プロバンサインを処方できる病院・医院でないと処方されませんので、もし病院での購入をお考えであれば事前に処方可能なのかを電話確認などを行ってから出向くと良いでしょう。

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